自動車メンテナンス・整備の基本

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冷却水(クーラント、LLC)の交換と点検


クーラントの日常点検では、ラジエター本体からの液漏れ、ラジエターにつながっているホース類、ウォーターポンプの劣化の有無、LLCの色(汚れていないか)などの確認を目視で行います。

日本車のクーラントは、ほとんどが鮮やかな赤か緑。
これが黄色っぽくなっていたら冷却水の劣化のサインです。
(ラジエターキャップを外す時は、必ずエンジンが冷えている時に行う)

冷却水の液漏れチェックも重要になります。
ラジエター本体だけでなく、ホース類の劣化または破損で漏れが発生している可能性もあります。



液漏れは、エンジンが冷えている時より、走行後のエンジンが適温に達している時に、目視で確認しやすくなります。

通常の点検では、冷却水のリザーバータンクを見て、液量を確認します。
エンジンが暖まっている時にはアッパー付近、冷えている時はロウワーより上をキープできていれば問題なしと判断してよいでしょう。

エンジンが暖まっている時は、水が膨張してアッパーレベルを超えている場合もありますが、リザーバータンクはこれを見越して余裕のある形状をしていますので、問題ありません。
重要なのは、エンジンが冷えている時にローワーレベルを下回っていないことを確認することにあります。

冷却水(ロングライフクーラント/LLC)の交換方法


1.ドレンボルトを外す。
ドレンボルトは、ラジエターの真下にあり、蝶ネジやプラスネジになっている場合が多い。
車種によっては、アンダーカバーを外さないとドレンボルトが見えない場合もある。

2.ドレンボルトを締めて、地域に適した濃度のLLCを水道水で薄めた状態で注入していく。

3.エア抜きを行う。
アクセルを吹かしたり、ホースを手で揉んだりして空気が出てこなくなるまでエア抜きをする。

4.最後にリザーバータンクに規定量の冷却水を満たしたら終了。

5.冷却水の交換時、リザーバータンクを外せるようなら水道水でザブザブ洗っておく。

6.クーラントの交換を行った後しばらくは、頻繁にボンネットを開けて、冷却水の量点検を行うようにする。
抜けきらなかったエアが抜けて、クーラントの量が減っている場合がある。

LLC(ロングライフクーラント)冷却水の交換サイクルは?


冷却水の交換サイクルは、一般的には2年。
つまり、車検ごとの交換が目安になります。(なので新車なら3年)

LLC(冷却水)はJIS規格に適合したものであれば、良い、悪いのグレードの差はあまりないと考えてOKです。

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