自動車メンテナンス・整備の基本

初心者のクルマいじり 工具の使い方DIY入門

レンチ(メガネレンチ・コンビネーションレンチなど)の買い方・使い方とは!


レンチの代表的なものは「メガネレンチ」と「コンビネーションレンチ」です。

メガネレンチは、ボックス部(両端のエンド部分)がボルトやナットを360度囲んで接触するためボルトを舐めにくく、強いトルクで回すことが可能です。

メガネレンチの両端のメガネ部は、それそれ異なるサイズのボックスが組み合わさっています。
(サイズは「14×17」のように表示され、単位はミリ。「5/8×11/16」のような表示の場合、単位は「インチ」です。この分数は、1インチに対してどの大きさかを表しています。)



メガネレンチの特徴として、

ボルト周辺の障害物を避けて回せるようにするため、先端部がオフセット(角度がつけられている)している点です。(オフセットレンチという別名もあるくらいです)
その角度は、15度、30度、45度、60度などがあります。

コンビネーションレンチ(コンビレンチ)は一方がメガネ(ボックス部)、一方がスパナ(オープンエンド部)の形状をしたレンチで、メガネレンチとの大きな違いは、オフセットしない形状。(つまりフラットなタイプ)
また、両端のサイズは同サイズになっています。

レンチ類の使い方の基本として、力を加えている時に万一抜けてしまっても怪我しないように、常に手前(自分の側)にトルクをかけるように作業することが重要です。


メガネレンチのボックス部には6角と12角があります。

レンチ類を購入する際の選ぶポイントは、何といってもボルト・ナットと直接触れる部分であるエンドのボックス部(またはオープンエンド部)の精度にあります。


メガネレンチのボックス部の形状には、ボルトの形そのものである6角と、ずらして重ねたような形状の12角があります。

6角と12角の違いは、ボルトを回転させる角度にあります。
最低60度回せるスペースがないと6角レンチは使えませんが、12角なら半分の30度で回転させることが可能です。

反面、12角のレンチは6角に比べ、ボルトを舐めやすいという弱点があり、強いトルクをかけたい場合は6角が優位だといわれています。

また、ボルトの平面部分で回す面接触タイプと、ボルトの角の部分で回す線接触タイプがあり、これらの使い勝手として、面接触の方がボルトを舐めにくく、強く回せる一方で、ガタを感じやすいという側面もあります。

メガネレンチの種類

◆ロングストレートメガネレンチ
ロングストレートメガネレンチの役割は、ズバリ!強いトルクで締め付けること。
締めすぎにはもちろん注意が必要です。


◆ドアレンジレンチ
自動車のドアヒンジのボルトを回すためのレンチです。
ドアの奥まったヒンジ部のボルトを回すのに絶対必要になります。


◆ハーフムーンレンチ
グリップの両端は大きくカーブした形状のレンチ。
直線的にとどかないボルトに対して有効です。



自動車メンテ(DIY)に必要な基本的な工具は

★ コンビネーションレンチ(10・12・14・17・19mm)
★ ドライバー
    (標準タイプ+2番・スタッビータイプ+2番・貫通タイプのマイナス)
★ 3/8ソケットレンチのセット 
    (ラチェットハンドル・エクステンションバー75mm・150mm
      ユニバーサルジョイント・ソケットコマ(10・12・14・17・19mm))★ モンキーレンチ25mm
★ プラスチックハンマー
★ 鉄ハンマー
★ コンビネーションプライヤー20mm
★ 工具箱(ツールボックス)大きめのもの
    (スキルが上がるに従って工具も増えるので収納力のあるもの)

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